パート5の頻出問題パターンの一つに品詞問題があります。
語彙問題の次に出題数が多いため、「品詞問題を攻略することはパート5を攻略すること」と言っても過言ではありません。
そんな重要項目である品詞問題ですが、どういう対策をすればよいか分からず苦手意識を持っている人が多いと感じます。
そこで、運営者けー吉が実際に行っている品詞問題の対策方法や解答のコツをご紹介したいと思います!
この記事でご紹介する方法で対策を行えば、品詞問題の苦手意識は無くなり、逆にパート5の得点源にすることが可能です。
結論を先に言うと・・・
以下5項目を押さえることです!!!
①5文型を理解する。
②副詞と形容詞の機能を理解する。
③品詞それぞれの接尾辞を理解する。
④副詞っぽい形容詞に気を付ける。
⑤公式を覚える。
けー吉は最高TOEIC910点を獲得。
10年弱TOEICの勉強と続けていて、総受験回数は30回以上。
現在も会社員をしながらTOEIC受験を続けています。
英語の5文型を理解しよう!
品詞問題を攻略するために、まずは英語の基本5文型を理解しましょう。
この5文型を理解しているかしていないかで、後々の習熟度が大きく変わってきます。
英語の基礎となる部分なので、TOEICだけでなくライティングやスピーキングを勉強していきたい人にとっても、知っておいて損はない項目です。
5文型とは、英文を構成するために必要な5つの型のことで、以下のように分類されます。
基本的に、全ての英文はこれのどれかに当てはまるようになっています。
第一文型:S+V
第二文型:S+V+C
第三文型:S+V+O
第四文型:S+V+O+O
第五文型:S+V+O+C
S=主語 V=動詞 O=目的語 C=補語
どの文型においても、要素が一つでも欠けていたら文章として成立しません。
パート5品詞問題では、「これらの要素が欠けているのかどうか」という視点が大事になります。
要素が欠けていればその要素を補い、要素が欠けていない場合は修飾語を入れるという風になります。
第一文型 S+V
第一文型はS+Vの構造になっている文章のことです。
第二文型 S+V+C
第二文型はS+V+Cの構造の文章です。第二文型はS=Cの関係になっています。
上記例文では、ジェーンさん=会計士という関係性となっています。
第三文型 S+V+O
第三文型はS+V+Oの構造の文章になっています。
第四文型 S+V+O+O
第四文型はS+V+O+Oの構造の文章です。
第五文型 S+V+O+C
第五文型はS+V+O+Cの構造をしています。第五文型では、O=Cの関係になります。
上記例文では、me=happyという関係性になっています。
副詞と形容詞の機能を理解する
品詞問題では、副詞と形容詞の機能を理解することがとても重要です。
これが品詞問題攻略の第1歩と言えるぐらい重要なポイントだと思っています。
まず最初に覚えてほしいことは以下の2つです。
①副詞は名詞以外を修飾する。
②形容詞は名詞のみを修飾する。
①副詞は名詞以外を修飾する
まず初めに副詞の機能から覚えていきましょう。
副詞の機能は、名詞以外を修飾することです。
言い換えると、「形容詞」や「動詞」を修飾したり、「別の副詞」や「文全体」を修飾したりします。
反対に言うと、名詞だけは修飾できません。したがって、「副詞+名詞」という語順にはならないわけです。
副詞かどうかを見極めるポイントは、「形容詞+ly」の形になっているか。
「形容詞+ly」の形をとっていれば副詞になるので、覚えておきましょう。
②形容詞は名詞のみを修飾する
続いては形容詞の機能について。
形容詞の機能は、名詞を修飾することです。
副詞はいろいろな物を修飾出来ましたが、形容詞が修飾出来るのは名詞1つだけです。
形容詞は名詞だけを修飾する修飾語なわけですが、補語としての役割もあります。
5文型で考えると、第2文型のSVCや第5文型のSVOCのCの部分にあたります。
上記文章の形容詞はcleverやhappyですが、これは修飾語として名詞を修飾しているのではなく、補語として主語や目的語の状態を表しています。
形容詞かどうかを見極めるポイントは、単語末尾の形にあります。
いわゆる接尾辞で判断する方法です。詳細は次の章でご説明します。
①副詞は名詞以外を修飾する。
②形容詞は名詞のみを修飾する+補語にもなる。
各品詞の接尾辞を理解しよう!
品詞問題の一番の肝は、品詞の見極めです。
自分が知っている単語であればその品詞も分かるかと思います。
しかし、自分の知らない単語が出てきた場合はどう品詞判別すればよいのでしょうか。
答えは、「接尾辞で判断する」です。
接尾辞とは、語末に付き、その単語の品詞や意味を変化させる物のことをいいます。
名詞化の接尾辞や形容詞化の接尾辞などがあり、接尾辞を見れば品詞が判断できるようになっています。
このような接尾辞を把握しておくだけで、知らない単語が出てきたとしても品詞を判断できるようになります。
名詞・形容詞・副詞・動詞などの代表的な接尾辞を一覧にしましたので覚えておきましょう。
各品詞の接尾辞を把握しておきましょう!
副詞の接尾辞
副詞で使われる接尾辞は、前述の通り「ーly」 です。
副詞の接尾辞で覚えておくのはこの「ーly」のみでOK。
ここで注意しておきたいのは、「接尾辞ly=副詞」と考えないこと!
あくまで、副詞になるのは「形容詞+ly」のときだけです。
形容詞の接尾辞
形容詞で使われる接尾辞は、数種類あります。
名詞の接尾辞
名詞で使われる接尾辞も数種類ありますので把握しておきましょう。
動詞の接尾辞
動詞化の接尾辞は基本的に以下の3つです。
副詞っぽい形容詞に気を付けよう!
各品詞の接尾辞を学んだところで、注意点を1つお伝えします。
それは、副詞っぽい形容詞に気を付けることです。
副詞っぽい形容詞とは、単語末尾に「ly」がつく形容詞のことを言います。
副詞は「形容詞+ly」の形をとると前述しました。
「-ly」だけを見て副詞と判断してしまう人が非常に多いため、「副詞っぽい形容詞」に惑わされる人がたくさんいるのです。
たしかに「ーly」が単語末尾にあると副詞っぽく見えてしまいますが、あくまで副詞は「形容詞+ly」の形をとります。
したがって、単語末尾の「ly」だけで副詞だと判断してはいけません。
副詞っぽい形容詞が存在するということを把握しておき、惑わされないようにしましょう。
上記の単語が副詞っぽい形容詞になります。
数は多くないので暗記しておくのが良いかと思いますが、試験本番で「ド忘れした!」という時のために、簡単ば判別方法をご紹介しておきます。
副詞っぽい形容詞は「名詞+ly」の形になっています。
試験本番中に「これ副詞っぽい形容詞だったかなー???」となったときは、この方法で判別してみましょう。
公式を覚える!
最後の5点目は、「公式を覚える」ことです。
英語にも少なからず決まった形というものがあります。それら「決まった形」すなわち公式を覚えておくと、いざという時に役に立つことがあります。
あくまで「保険」のようなイメージですが、覚えておいて損はないでしょう。
ただし!基本的には前述の4つの項目をメインに解答しましょう。
公式はあくまで補助です!
名詞が正解となる公式
名詞が正解となるパターンは以下の4つ。
形容詞が正解となる公式
形容詞が正解となる公式は以下の4パターン。
副詞が正解となる公式
副詞が正解となるのは以下の8パターンです。
まとめ
品詞問題対策を行う上での重要ポイントを解説致しました。
重要ポイントが以下の5項目です。
①5文型を理解する。
②副詞と形容詞の機能を理解する。
③品詞それぞれの接尾辞を理解する。
④副詞っぽい形容詞に気を付ける。
⑤公式を覚える。
品詞問題はパート5で出題数が多い問題パターンになります。
品詞問題自体はコツを掴めばそれほど難しくなにので、必ず得点源にすることが出来ます。
品詞問題を攻略してパート5のスコア底上げにつなげましょう!